海外へ行く時に必ず通るのが出入国手続き、いわゆる「イミグレーション」です。
時期や時間帯によっては長蛇の列になったりします。
特に出国は出発する時間帯が重なる傾向があるので、もうピーク時間はウンザリするぐらいの「人・人・人！」
「もっと早く通りたい！」と思った方は多いハズです。

実はこの列を回避する方法があるんです。
それが「自動化ゲート」というシステムなんですね。

私自身は数年前から使っていますが、これがかなりイイんです！
今回はこの「自動化ゲート」とは何か？その登録方法から使い方、メリット・デメリットお伝えしていこうと思います。

自動化ゲートとは？

これは総務省入国管理局が推進している取り組みで、
主にGW・お盆休み・年末年始の超繁忙期の混雑緩和や人的労量解消、日々のピーク時間の混雑解消を目的としたのが始まりです。

海外出張や海外旅行の際，空港の出入国審査場が混み合ってしまうことがあります。このような場合，「自動化ゲート」をご利用いただけばスムーズに出入国の手続きを行うことができます。
自動化ゲートは，パスポートと指紋の照合により本人確認を行い，自動的に出入国手続きを行うことができるシステムです。
使い方はディスプレイの表示に従って簡単な操作をするだけです。利用登録はフライトの当日に空港ですぐできます。

以上、総務省HPより

早い話が、「事前に登録しておけばセルフでスムーズに出国できるよん」って事。
そうです、スムーズに出国できるんです！

ただし、事前に登録する必要があるんですが・・・
次に、動化ゲートが設置してある空港と、その登録＆申請方法と自をお伝えします。

自動化ゲート設置空港

基本的に国際線が就航している空港で利用できますが、その全ての空港が利用できるわけではありません。
2016年9月現在、以下の空港で設置されて、利用することができます。

成田空港

第１ターミナルの各出国審査場・上陸審査場
第２ターミナルの各出国審査場・上陸審査場
※第３ターミナルには設置されていません。(なぜ〜？)

羽田空港

中央の出国審査場・上陸審査場
北の各出国審査場・上陸審査場

中部国際空港

出国審査場・上陸審査場

関西国際空港

第１ターミナルビルの各出国審査場・上陸審査場
第２ターミナルビルの各出国審査場・上陸審査場

自動化ゲートの申請場所と受付時間

自動化ゲートは必ず最初に登録申請が必要となります。
出国時に登録手続きと出国手続きを同時にすることも可能ですが、時間がかかるので(私の時は２人で３０分ぐらい)、時間に余裕を持って行くことを強くオススメします。
事前に入国管理局で登録を済ますことも可能なので、二度手間にはなりますが、そちらのご利用もオススメします。

成田空港

第１ターミナル出入国審査場中央ビル２階お客様ご案内センター隣
受付時間：8時～17時

第２ターミナル出入国審査場３階国際線出発ロビー北団体３３番カウンター
受付時間：8時～17時

羽田空港

国際線旅客ターミナル３階出発ロビーＡチェックインカウンターの隣(上陸審査場内)
受付時間：8時～16時

各出国審査場内
受付時間：8時～20時

中部国際空港

出国審査場
受付時間：8時～21時

出発口の外にある登録カウンター
受付時間：8時～16時(土･日･祝日、12月29日～1月3日を除く)

関西国際空港

第１ターミナルビル４Ｆ国際線出発ロビー（ＣＩＱ　ＰＲルーム内)
受付時間：8時～16時

第１ターミナルビル２Ｆ南北上陸審査場
受付時間：8時～16時

第２ターミナルビル出入国審査場
受付時間：8時～16時

第２ターミナルビル３Ｆ南北出国審査場
受付時間：8時～20時

東京入国管理局

２階再入国申請カウンター
受付時間：9時～16時(土･日･祝日、12月29日～1月3日を除く)

名古屋入国管理局

２階自動化ゲート利用者登録カウンター
受付時間：9時～16時(土･日･祝日、12月29日～1月3日を除く)

大阪入国管理局

３階審査管理部門：出入国担当窓口カウンター
受付時間：9時～16時(土･日･祝日、12月29日～1月3日を除く)

自動化ゲートの申請方法

一連の流れは以下の通りです。
パスポートを持って、空港内の登録カウンターに登録に行きましょう。

１.備え付けの申請書に必要事項を記入

２.申請書と有効なパスポートを登録カウンターへ提出

３.自動化ゲートで両手人差し指の指紋を認証＆登録

４.認証＆登録完了後、スタンプが押されたパスポートが返却

5.無事終了

利用期限は、パスポートの有効期限の前日までとなっています。
当然ですが、パスポートを更新する度に利用登録をする必要があります。

思ったより簡単ですよ〜

ただ、登録にあたり1つだけ注意があります。
ほとんどの方は登録ができますが、ごくたまに指紋を上手く認証できない方もいます。
そういう方は残念ですが登録はできません。
(私の友人でも1人いました)

自動化ゲートのメリット・デメリット

私自身使ってて、メリットしかありませんが・・・一応、公正な目でデメリットも書いていきます。

メリット

・時間を大幅短縮
・長蛇の列を横目に通る優越感
・旅慣れてる感が半端ない
・とにかく楽！

デメリット

・初回の登録が必要
・出入国のスタンプが押されない
・パスポート更新の度に申請が必要

う〜ん、正直、やっぱりメリットしか思いつかない。
それぐらい便利なのが、この「自動化ゲート」なんですよ！ホント。

デメリットの中で、「出入国スタンプが押されない」とありますが、これはゲート近くに係員(又はその事務所)がいますので、そこでスタンプが簡単に貰えます。私はいつも貰っていますが時間的にほんの数秒です。
と言うことは、実質デメリットにはならないという事です。

自動化ゲートの利用方法

では、どの様に使うのか？
私自身何度も使っていますので、利用方法をお伝えします。

自動化ゲートは初回の登録時に早速利用することができます。
登録時は初回という事もあり、係員さんが使い方を教えてくれたりしますし、忘れないためにも必ず登録と同時に使うようにしましょう。

普段はセキュリティーチェック(手荷物チェクした飲みかけのりペットボトルを捨てたりする場所ね)を受けた後、出国審査(通称’イミグレ’)へと進みます。その片隅に写真のような自動化ゲートが設置されてます。

利用方法は以下の手順で行います。
1.画面に軽くタッチ。
2.パスポートの写真の面を読み取り機にかざす。
3.人差し指の指紋を読み取り機にかざす。
4.ゲートが開けば認識完了。
5.ゲートを通過して、出国審査完了。

簡単すぎますよね？
時間にして1分もかからないです。

私がいつも使う中部国際空港(セントレア)では、私が出国する問に自動化ゲートを使っている人を見たことありません。
検査員がいる有人カウンターの方には列をなしていますが・・・それだけ未だに自動化ゲートを使う人が少ないという事です。

それだけ「自動化ゲート＝速い」という事になります。

自動化ゲートの注意点

・海外の空港では利用できません。
当然、これは日本の法務省管轄のシステムですので、日本国内のみ有効となっています。
間違っても海外の自動化ゲートでは使わないようにしましょう。

・出国スタンプ
渡航する国によっては出国スタンプがないと別室対応になる国や、ない場合は入国拒否される国もあります。
なので、自動化ゲートを利用した時は、出国スタンプを貰うようにしましょう。
自動化ゲートのすぐ近くに係員やその事務所がありますので、貰うようにして下さい。

逆に、頻繁に海外に行く方は、出入国スタンプがされないという事はメリットにもなりますね。
出入国スタンプだけで査証欄を使い切ってしまう可能性もありますんで。

まとめ

いかがでしょうか？
この「自動化ゲート」は頻繁に海外に行く方は絶対に登録して損はありません。

逆に、年に1回ぐらい海外に行く方の方がメリットを享受できるかも知れません。
なぜならば、「年1回行く方＝長期休みを利用して行く＝混雑する時期」という方だからです。
旅慣れて無く、しかもあのイミグレの長蛇の列！本当に大変だと思います。
それが解消されれば、より有意義に時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
(特に女性は免税店を見る時間が増えるって喜んでます)

登録しておいても邪魔にはなりませんので、旅の前に登録してみてはいかがでしょうか。

※一応、法務省のHPを貼っておきます。

自動化ゲートの問い合わせ先

○成田空港支局 　　　… 審査管理部門（０４７６－３４－２２１１）
○羽田空港支局 　　　… 審査管理部門（０３－５７０８－３２１１）
○中部空港支局 　　　… 審査管理部門（０５６９－３８－７４１３）
○関西空港支局　　　 … 審査管理部門（０７２－４５５－１４５７）
○東京入国管理局 　 … 審査管理部門（０３－５７９６－７２５１）
○名古屋入国管理局 … 審査管理部門（０５２－５５９－２１１２）
○大阪入国管理局 　 … 審査管理部門（０６－４７０３－２１５２）