「待ち人はいつ来るの?」空港で到着便を待つのに困らない為の、意外と知らない空港の電光掲示板の読み方

「待ち人はいつ来るの?」空港で到着便を待つのに困らない為の、意外と知らない空港の電光掲示板の読み方

「空港の掲示板って読みづらい」
「到着ってあるのに全然会えなかった」

私の知人が、この前のGWに家族をお迎えに空港に行った時、何気に空港の電光掲示板を見て思ったらしく、私に聞いてきました。

私は全くそんな事を感じてませんでしたので、ちょっと新鮮でした。
同時に、空港に行き慣れてない人にとっては、分かりづらいんだろうなと初めて知らされました。

そこで、空港の電光掲示板について書こうと思います。

空港の電光掲示板の読み方と意味

「到着」と「到着済み」って何が違うの?
「共同運航便」って何?
「何で同じ便なのに航空会社の表示がいくつもあるの?」

そんな質問が矢継ぎ早に投げられてきました。
確かに、よくよく考えたら知らない人が多いな。
(自分も全部は知ってる訳ではないし)

普段、必要最低限しか見ない人もいるけど、こういう「何故?」に反応するのって、結構大切なことだと思います。

そして、その「何故」を解決する事も、それ以上に大切ではないでしょうか。

てな事で、今回は、
「出発と到着に関する掲示板の読み方」
をお伝えします。

これが分かれば、冒頭の
「到着ってあるのに全然会えなかった」
の意味が理解できます。

表記と諸注意

掲示板の表記ですが、基本的な物をお伝えします。

一応、日本を基準に書きますが、
国や空港によっては表記が微妙に違ってたりします。

特に、イギリスや一部の国では表記が「英国表記」になっていたりすので、そちらも分かる範囲で記載します。

これ以外の表記は・・・何となく察して下さい(笑)

到着便

【よく表示されるもの】
ON TIME・・・定刻通り運航中
DELAYED・・・飛行機に遅れ、到着予定時刻は不明
ARRIVING・・・表示時間に空港に着陸
ARRIVED・・・荷物を含めた全ての搭載物を搬出完了
IN TERMINAL・・・旅客降機中
CUSTOMS・・・通関中

【英国表記】
ON TIME・・・定刻通り運航中
EXPECTED・・・飛行機は飛行中、到着予定時刻は表示どおり
ESTIMATED・・・飛行機は飛行中、現時点での到着予定時刻は表示どおり
LANDED・・・飛行機は着陸、着陸時刻は表示どおり
DELAYED・・・飛行機に遅れ、到着予定時刻は不明

【滅多に表示されないもの】
CANCELLED・・・飛行機は運航中止
DIVERTED・・・飛行機は進路を変更し、別の空港に着陸

出発便

【よく表示されるもの】
ON TIME・・・定刻通り運航中
DELAY・・・定刻より遅れて運航中。遅れる時間は(分かっている場合は)表示のとおり
NEW GATE・・・搭乗便のゲートが変更
NOW BORDING・・・搭乗中
BORDING・・・搭乗中
DEPARTURE・・・飛行機は表示されている時間に離陸

【英国表記】
ON TIME・・・定刻通り運航中
DELAYED・・・定刻より遅れて運航中。遅れる時間は(分かっている場合は)表示のとおり
GATE SHOWN・・・表示の時間にゲートが分かる
GATE OPEN・・・搭乗ゲートがオープン
BOARDING・・・搭乗中
FLIGHT CLOSING・・・搭乗最終案内中
GATE CLOSED・・・搭乗終了
TAXIED・・・飛行機は表示されている時間にゲートを離れ出発
DEPARTED・・・飛行機は表示されている時間に離陸

【滅多に表示されないもの】
CANCELLED・・・飛行機は運航中止

到着(ARRIVING)と到着済み(ARRIVED)の違い

さて、冒頭にもあったこの違い。
実際に「何が違うの?」と思うかもしれません。

この違いですが、先程の「到着便」の箇所を見ると分かるかと思いますが、こちらで今一度その違いを書いておきます。

・到着(ARRIVING)
⇒着陸完了(旅客機が滑走路に着地したタイミングで表示)

・到着済み(ARRIVED)
⇒客室内及び貨物室から全ての搭載物を搬出完了(受託荷物は引き渡し場に完全搬出済)

以上になります。

ただ、これは全ての空港で共通ではありません。
若干の表記や解釈の違いがありますので、あくまでも目安として下さい。

では、これを踏まえ、お出迎えの目安をお伝えしていきます。

お迎えの目安

実際に空港にお迎えに行った時の、
「大まかな目安」をお伝えしていきます。

先に言っておきますが、到着(ARRIVING)から実際に会えるまでの時間は、正確には分かりません。

その理由は以下の通りです。

・空港の規模
・到着する時間帯
・航空会社
・座席位置
・到着ゲートの位置
etc・・・

これらの要素により、到着にかかる時間も様々だからです。
(中には着陸して駐機場まで30分以上かかる事もあります!)

比較的小さな空港でも到着便が重なったりすると、到着エリアまで1時間以上かかることもあります。
逆に、巨大国際空港でもタイミングがいいと、ものの数十分で出てこれます。

あのヒースロー空港ですら、到着(ARRIVING)から到着エリア(Arrival Area)に出るまで、プライオリティ・レーン不使用で、たった20分で出てこれた事もあります。(ファースト&ビジネスクラスではなく、エコノミークラスの時です)

なので、あくまでも「到着の流れ」と考えて下さい。

「ARRIVING(到着)」

⇒着陸完了。ターミナルまで移動中。
・まだ当分の時間は出てきません。特に空港が大きいと1時間以上かかることも。

「IN TERMINAL(旅客降機中)」

⇒やっと飛行機を降りかけた。
・ファーストクラスやビジネスクラスの人は意外と早いので、お迎えの準備をしてもいいかも。

※最速組はここで出てきます。

「CUSTOMS(通関中)」

⇒受託荷物がある人は荷物待ち中です。
・早い人や受託荷物がない人は、ここで到着ゲートから出てきてます。

「ARRIVED(到着済み)」

⇒完全に到着です。
・もし会えない場合は周囲を今一度探してみて下さい。又は相当荷物が多いのか、ロストバゲージで困っているのかも・・・

「定刻」と「遅延」についての補足

注意という程ではないですが補足を1つ。

「定刻(ON TIME)」と「遅延(DELAYED)」の2つの情報は、これは現時点での情報ですので、今後の運行状況によって変わる可能性があります。

到着直前になって、気流の関係や、他の便との兼ね合いで、急に「DELAYED」となることもあります。

その辺は少しだけ心に留めておいて下さい。

まとめ

空港で誰かの到着を待っている時って、
物凄く時間の経過が遅く感じます。

多分、これほど待ち時間が長く感じる事は、早々ないと思います。

「到着したからそろそろかな」
と思ってからが長い・・・

「まだかまだか・・・」

色々と心配になる反面、人によっては、ちょっと苛立ちも出てくるのではないでしょうか。

でも、待ち人と再会したときは、この上なく嬉しいですよね!

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