【2019年版】エミレーツ航空の座席をビジネスクラスにアップグレード方法まとめ
豪華な機材とサービスに定評がある「エミレーツ航空」
最近私がドバイに行くときは、ほぼエミレーツ航空を利用してます。
以前はエティハド航空を利用していましたが、久し振りにエミレーツ航空に乗ってみたところ、日本人にマッチしたサービスと直行便という利便性の良さでエミレーツ航空に戻ってきました。特に機内が無駄に寒くないのが嬉しいです。
普段、搭乗するのはエコノミークラスですが、やっぱり気になるのはビジネスクラスです。最近は他社でもアップグレードやマイルでビジネスクラスで行くことが多くなったので、必然的に「ビジネスクラスで行きたいなぁ~」と思ってしまうんですよね。
「せっかく飛ぶならビジネス以上がいい!」
という事で、エミレーツ航空でのアップグレード方法を色々と調べてみたが、記事が古かったり明確な方法を記載された記事が無かったので、ここ最近の日本〜ドバイの往復と、その他の地域を含めた約20フライトを元に、「どの様なアップグレード方法があるのか?」を体験を踏まえてお伝えしていきます。
※一応、ビジネスクラスもファーストクラスも両方対応していると思いますが、現実的に考えると、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードする人が圧倒的に多いので、「エコノミー⇒ビジネス」向けの内容になっています。
エミレーツ航空のアップグレードについて
現在、エミレーツ航空で座席のアップグレードする方法は以下の通りです。
・チェックインカウンターでのアップグレード
・インボラアップグレード
・スペシャルオファーでのアップグレード
・Webチェックイン時にアップグレード
・機内でのアップグレード
無償の場合は除いて有償アップグレードの場合は以下の手段を使って行う事ができます。
・マイルでのアップグレード
・現金でのアップグレード
アップグレード方法はやり方や条件がそれぞれ異なってきますので、その辺は各項目の箇所で詳しくお伝えするとして、まず先にアップグレードする手段の「マイル」と「現金」について簡単にお伝えしていきます。
※今回は便宜上、日本~ドバイ間の必要数とします。
マイルでのアップグレード
エミレーツ航空のマイレージプログラム「スカイワーズ」の会員は、マイルを使ってアップグレードすることができます。
マイルの場合「Webサイトかアプリ」「エミレーツ・オフィス」「チェックイン・カウンター」「機内」と多くの箇所でアップグレードができます。
アップグレードに必要なマイル数は「航空券の種類」によって違います。エミレーツ航空の航空券の種類は以下の4種類です。
・Special
・Saver
・Flex
・Flex Plus
料金は下に向かって高くなります。
この中で「Special」はアップグレード対象外になってます。
日本〜ドバイ便のアップグレードに必要マイル数は以下の通りです。
エコノミー⇒ビジネス | ビジネス⇒ファースト | |
Saver | 81,250 | 54,600 |
Flex | 54,600 | 42,000 |
Flex Plus | 42,000 | 42,000 |
※必要マイル数は片道分
アップグレードする場合、Webサイトやアプリから出来ます。
たまにアプリからだと上手くできない場合がありますが、その時はWebサイトからスカイワーズ・メンバーにログインし、予約の管理からやると上手くできます。
Webサイト以外では、エミレーツ・オフィスに電話してアップグレードする方法と、チェックインカウンターで空席があればマイルを利用してのアップグレードができます。
ここで1つ補足。
マイルでアップグレードした場合、加算されるマイル及びティア・マイルは、購入した航空券のクラスと種類に依ります。
例えば、「成田~ドバイ」の往復Flex料金のエコノミークラス航空券を購入し、マイルでビジネスクラスへアップグレードした場合、加算されるマイル及びティア・マイルはエコノミークラスのFlex料金の加算率になります。残念ながら、ビジネスクラスの加算率にはなりません。
ただ、その他のビジネスクラスやファーストクラスに付帯するサービス(ラウンジや送迎サービス等)は普通に利用できます。その辺りが後述する「アップグレードオファー」との違いです。
以上がマイルでのアップグレードでした。
現金でのアップグレード
エミレーツ航空のアップグレードは現金でもできます。
現金の場合、「Webサイトかアプリ」「エミレーツ・オフィス」「機内」でできます。
Webサイトかアプリでアップグレードする場合は、純粋に購入した航空券とアップグレードしたい先のクラスとの差額を支払うという感じになります。なので金額はそれなりにします。
エミレーツ・オフィスも基本的に同じです。Web上ではできない事をやっているだけですから。
ちなみに、代理店等で購入した航空券は、Web上からではできないことがあります。その場合はエミレーツ・オフィスに連絡してアップグレードをして貰うことになります。
また、チェックインカウンターでのアップグレードは現金では行っていません。以前は現金でのアップグレードも可能でしたが、現在はマイルのみ可能となってます。
一応、念のために言いますが、「現金」とありますが、「クレジットカードでの支払い」は当然可能です。
以上が現金でのアップグレードでした。
エミレーツ航空のアップグレード方法の詳細
エミレーツ航空のアップグレードですが、以下の5つの方法があります。
・チェックインカウンターでのアップグレード
・インボラアップグレード
・スペシャルオファーでのアップグレード
・Webチェックイン時にアップグレード
・機内でのアップグレード
それぞれ特徴や条件などが違っていますので、順番に説明していきます。
チェックイン・カウンターでのアップグレード
エミレーツ航空のフリークエントフライヤープログラム「スカイワーズ」のマイルでのみアップグレードが可能です。
日本〜ドバイに必要なマイル数は以下の通りです。
エコノミー⇒ビジネス | ビジネス⇒ファースト | |
Saver | 81,250 | 54,600 |
Flex | 54,600 | 42,000 |
Flex Plus | 42,000 | 42,000 |
以前は当日ビジネスクラスの空席がある場合、現金で格安でアップグレードできましたが、今は残念ながらできなくなってます。その理由は管理をエミレーツ・オフィスで一括で行うようになった事からこの様になったようです。
もし、どうしても現金でアップグレードしたい場合は、当日、チェックイン・カウンターでビジネスクラス等に空席があることを確認し、機内でCAさんにその旨を伝えて有償でアップグレードして貰って下さい。なお、支払いはクレジットカードのみとなっています。
インボラ・アップグレード
誰もが一度は憧れるのが、この「インボラ・アップグレード」こと、正式名称「インボランタリー・アップグレード」です。
これはオーバーブッキングや、航空会社の都合などで行われる「無償でのアップグレード」です。通常、アップグレードする場合は、マイレージや現金などの「何かしらの対価」を支払って行われるのが普通ですので、この無償でのアップグレードは、物凄くありがたく、嬉しいサプライズです。何せ「無料」ですからね!
このアップグレードは「運」という要素がかなり含まれてくるので、他の方法と思うとあまり期待はしない方がいいです。
一応、上級会員になっていたり、1人での搭乗したり、スペシャル・ミール等を頼んでなかったりすると、インボラされやすいとありますが、確実性は全くありません。
ちなみに、私は今まで何十回も国際線を利用してますが、残念ながら一度もインボラ・アップグレードされたことはありません・・・
(ホテルは割りとアップグレードされるだけどなぁ〜)
スペシャルオファーでのアップグレード
以前、エティハド航空で「アップグレード・オファーが来た」という記事を書きました。それと似たような感じで、エミレーツ航空から「アップグレード・オファー」のメールが届きます。
エティハド航空はオークション形式ですが、エミレーツ航空の場合は金額は定額(既に提示されています)でした。
今までに私に届いたアップグレード・オファーの金額は以下になります。
関西(KIX)〜ドバイ(DXB):¥56,013
ドバイ(DXB)〜関西(KIX):¥55,875
成田(NRT)〜ドバイ(DXB):¥54,500
ドバイ(NRT)〜成田(DXB):¥55,600
関西(KIX)〜カサブランカ(CMN):¥78,400
かなり安いです!
現金でのアップグレードの場合、このアップグレード・オファーが一番安く、マイルでのアップグレードよりもコストパフォーマンスは格段に良いです!
ただし、オファーの座席数は限られていますので、アップグレードしたい方は早目に手続きする事を強くオススメします。
私の場合、オファーのメールが届いて1時間も経ってませんでしたが、関西〜ドバイ便は手続き中に空席がなくなりアップグレードが出来なかった事がありましたので。
また、このオファーが受けれるのは、Webチェックインの前までなので、チェックイン後には残念ながら受けれません。
あと、サービスや加算されるマイル数やその他付帯するサービスは、アップグレードする元のクラスのものになりますので、下記のサービスは残念ながら利用できません。
・送迎サービス
・ビジネスクラス&ファーストクラスラウンジ
・優先チェックイン&手荷物許容量
・払い戻し不可
私の経験ですが、この中で、「優先チェックイン」だけは利用できましたが、ラウンジの利用はできませんでした。
ビジネスクラスラウンジは、ラウンジ入場時にボーディングパスを通して確認するので、その時点で「プロモーション・チケット」という事で弾かれてしまい、利用することはできません。(有償なら利用できますが・・・)
ちなもに、エティハド航空の場合は、送迎以外のサービスは全て利用できました。
マイルも他社のマイレージプログラムに加算する場合は、基本的に加算率はアップグレード前のブッキングクラスとなりますが、自社のプログラム「エティハド・ゲスト」の場合、アップグレード先のキャビンクラスの加算率で加算されます。(あと、大きな声では言えないが・・・ANAマイレージクラブもそうです)
以上が「スペシャル・オファーでのアップグレードでした。
補足:
この「スペシャル・オファー」でのアップグレードですが、エコノミークラス時には何度もオファー(エコノミー⇒ビジネス)がありましたが、ビジネスクラス時には一度もオファー(ビジネス⇒ファースト)はありませんでした。それほど有償でのビジネスクラス搭乗回数が多い訳でないので何とも言えませんが、ビジネスクラス⇒ファーストクラスへのオファーは存在しないか、確率が低いのではないかと思います。
Webチェックイン時にアップグレード
エミレーツ航空の場合、出発の48時間前になるとWebチェックインができます。その手続き時にアップグレードのオファーが表示される事があります。
このWebチェックイン時のアップグレードですが、表示されている方法でしかアップグレードができません。現金での提示なら現金、マイルでの提示ならマイルとなっています。両方出ている時は好きな方を選ぶことができますが、両方出ている事はほとんどありません。
ちなみに、マイルでのアップグレードは通常の必要マイル数と変わりませんが、現金でのアップグレードは前項の「スペシャル・オファー」と同様かなりお値打ちになっているので、現金のアップグレードはオススメです。
注意点としては、このオファーはWebサイト限定となる事です。
Webチェックインはエミレーツ航空の公式サイトやモバイルアプリから行えますが、オファーが表示されるのはWebサイトのみでモバイルアプリでは表示されません。必ずWebサイトから行って下さい。
補足:
この「Webチェックイン時にアップグレード」ですが、「スペシャル・オファー」同様エコノミークラス時には何度もオファー(エコノミー⇒ビジネス)がありましたが、ビジネスクラス時には一度もオファー(ビジネス⇒ファースト)はありませんでした。
機内でのアップグレード
実は機内でもアップグレードができます。
搭乗時に近くのCAさんに空席があるかを確認し空席がある場合、マイルもしくは現金でのアップグレードができます。
機内で現金によるアップグレードは、普通にアップグレードするより多少お値打ちになってます。
参考までに、私が「ドバイ〜成田便」に搭乗した時の当日機内アップグレード料金は「USD1,500」でした。
この時の私の航空券の種類は「Saver」でしたが、ひょっとしたら「Flex」や「Flex Plus」の場合は、もう少し金額が安くなるのか?それとも変わらないのか?これは現時点では分からないので、次の機会に試してみようと思います。
なお、マイルでのアップグレードは通常時と必要マイル数は変わりません。
アップグレードについての注意
以上、アップグレードの方法と種類について説明しました。
ここで1つ補足があります。
基本的にエミレーツ航空の公式Webサイトから直接購入した場合は問題なくアップグレードができますが、HISやJTBなどの代理店を通して航空券を購入した場合、事前にWebサイトからアップグレードができない場合があります。この場合はお近くのエミレーツオフィスへご連絡下さい。
更に、スペシャル・オファーも届かない可能性があります。
実際に、何度もエミレーツ航空を利用しているのに代理店を通して購入していたので、一度もスペシャル・オファーが届かなかった人もいましたので。
エティハド航空の場合は代理店で購入しても、アップグレード・オファーは届きましたし、自分からアップグレードの申請も出せましたので、その辺りが若干違うかな?と思いました。
オススメのアップグレード方法
こうやって見ると、結構アップグレード方法があるなって思いました。
ただ、方法はあっても、結局使えなかったら意味がありませんね。
アップグレード方法を私基準で順位をつけてみました。
①インボラ・アップグレード
②スペシャルオファー
③マイルでのアップグレード
④機内でのアップグレード
⑤現金でのアップグレード
①番のインボラ・アップグレードが最強ですね。
当たり前ですが、何せ「無料」ですからね。
ただし、「運」という要素が激高なので現実的ではないです。
そう考えると、②番の「スペシャルオファー」が一番現実的です。
しかも、オファーさえ届けば誰もが5〜6万円程度で確実にアップグレードされるので、これが一番お得な方法になります。
マイルがある人は、③番の「マイルでのアップグレード」も十分お得といえます。
スカイワーズでマイルを貯めている人は、仕事でエミレーツ航空に搭乗している人以外は殆どいないと思います。
ただ、方法としては、「アメリカン・エキスプレスのSPGカードやスカイ・トラベラー・カード等」でポイントを貯めている人は、そこからスカイワーズへ移行してアップグレードをするという方法が一般的かなと思います。
一応、スカイワーズマイルはエミレーツ航空の公式サイトでも購入できますし、それより安く他でも購入できたりします。
もし、マイルやポイントがたくさんあるという人は、絶対的にスペシャルオファーよりもお得と言えます。
④番の「機内でのアップグレード」は、USD1,500なので、正直お得感はないです。
正直、もう少し安く販売すればいいのにと思うんですがね。空席にしておくよりも、たとえ数万円でも収益が上がったほうが、航空会社的には得だと思うんですけどね。もし、5万円ぐらいだったら、毎回アップグレードしてもいいぐらいですよ。
⑤番の「(Webサイト上での)現金でのアップグレード」は、一番避けたいですね。これなら最初からビジネスクラスの航空券を買えばいいだけの話です。単なる差額を支払うだけですので。
まとめ
以上が2017年7月末現在のエミレーツ航空でのアップグレード方法でした。
じゃあ、一体どれが一番いいのか?
ココまで読めば多くの人は分かると思います。
だけど、まだ悩む人や、よく分からないという人も・・・いるのかな?
そういう人のために、
「結論」と言います。
結論は・・・
・マイルが貯まってない人
⇒「スペシャルオファー」
・マイルが貯まっている人
⇒「スペシャルオファー」か「マイルでアップグレード」
が個人的にオススメになります。
もし、次回の渡航でエミレーツ航空を利用する際には、このことを念頭にアップグレードを考えてみてはいかがでしょうか?
2018年10月末現在の運行機材は以下の通りです。
成田空港:A380
羽田空港:B777
関西空港:A380
成田便と関西便は2階建ての超大型旅客機「A380」なので座席数が多く、アップグレードのチャンスが多いと思います。羽田便はB777なのでA380よりも座席数は少ないですが新型機となっています。