徹底比較:イギリス・ロンドン滞在を快適にするおすすめSIMカードはこれ(4G LTE版)
旅行者が気軽に契約できるプリペイドSIM
(イギリスでは「Pay as you go」と呼ぶ)。
勿論イギリスでもパスポート1つで簡単に買えてしまう。
イギリスには大手通信キャリアから格安で使えるMVMOまで様々な通信キャリアがあるので、どこがいいのか迷ってしまうかと思う。
ここではイギリス国内で展開している大手3社を、私が実際にロンドン滞在中の体験を元に比較していきます。
英国3大通信キャリア
・O2-UK
・Vodafone UK
・EE
今回は上記3大通信キャリアを同条件でのLTE回線の速度測定と、iPhoneの隠しモード「Field Test」で使用帯域(Band)を測定してみた。
※「Field Test」は電話で「*3001#12345#*」で出来ます(見方は自分で調べてね♪)
今回の測定はiPhone6を使用。上記3通信キャリアの4G LTE使用帯域(Band)を全てカバーしている端末なので、端末による受信の偏りは少ないと思う。
ー基本情報ー
イギリスにおける4G LTEへの使用周波数帯域
・800MHz「Band20」
・1800MHz(1.8GHz)「Band3」
・2600MHz(2.6GHz)「Band7」
各通信キャリアの4G LTEの使用周波数帯域
・O2-UK Band20 (1帯域)
・Vodafone Band7,20 (2帯域)
・EE Band3,7,20 (3帯域)
エリアの広さ
EE>O2≧Vodafone
エリアの広さはEEが広い。やはりLTE事業に特化した合弁会社なだけある。ただ、LTEは強いがLTE圏外になると一気に弱くなる印象があったが。また、奥まった場所は割と苦手な印象がした。
O2は元国営通信キャリアという事もありエリアも結構広いがLTEに関してはEEに劣る。奥まった場所はEEより繋がりやすい印象だった。
Vodafoneは感覚的にO2より狭い気がするが、あまりその差は感じないだろう。
※EEはT-mobileとOrengeのLTE事業に関しての合弁企業
回線速度
EE>Vodafone=O2
回線速度は下りはぶっちぎりでEEだ。圧倒的な速度で、正に「爆速!」と言える。
上りはEE、O2、Vodafone共に同じぐらいの速度だった。
実際、Facebookに画像付きで投稿したときは、瞬時に投稿完了するなど体感速度は数値以上に早かった。どのキャリアも日本よりストレスなく投稿できたのが印象的だった。
現地の友人曰く、O2とVodafoneは加入者が多いこともあり、繋がりにくく速度も落ちがちという事だ。
言われる通り、確かに体感的にもそうであるが、実際に使用されている帯域(Band)を見ても頷ける。
O2は「Band20」の800MHzを1帯域しか使っていない。
Vodafoneは今でこそ「Band20」の800MHzと 「Band7」の2600MHz(2.6GHz)の2帯域を使っているが、2600MHz帯域を使い始めたのは最近の話。
帯域が増えたのでVodafoneに関しては今後の使用感は向上していくと予想される。
安定感
EE>Vodafone≧O2
(O2とVodafoneは変わる場合あり)
安定感は、やはりEEが頭1つ抜きん出てた。他が3Gになったりした場所でも4Gの表示が出ていることが多かった。
速度も急に遅くなったりすることも無く安定してた。ただ振り幅は大きく最高値と最低値の幅がかなり大きかったが、最低値が他2社を下回るという事はなかった。
O2とVodafoneは 特にVodafoneは急に遅くなったり通信が詰まったりする時があった。
基本的に週末のピカデリーサーカスなどの人が集まる場所では、さすがにどのキャリアも繋がりやすさも速度もさがっていた。当然と言えば当然だろう。
英国外での使いやすさ
Vodafone>O2=EE
イギリス国外でも使いやすさは、完全にVodafone一択だろう。理由は「EuroTraveller」というプランにある。これは対象となるヨーロッパ諸国なら1日(イギリス時間)£3で100MBでローミングできる。しかも4Gで通信可能。
EEは50MBで£3だがヨーロッパ内でも適応範囲は狭い。
もし、イギリス国内以外の滞在予定があるなら、Vodafoneを選択して間違いないだろう。
※テザリングはEE、Vodafone共にプリペイド(英国では「Pay as you go」という)可能。O2はポストペイドなので、プリペイドでの使用は不明。
比較を終えて
早速、結論を言うと
イギリス国内では「EE」がベスト
他のヨーロッパ諸国へ行く予定なら「Vodafone」
イギリス(特にロンドン)に滞在するなら、この選択で間違いなし!
以上がイギリス3大通信事業者の比較でした。
この情報が旅の手助けになれば幸いです。