ドバイホテル滞在記:アル・カスル・マディナ・ジュメイラ
ドバイでも高級住宅街として有名なジュメイラ・エリア。
このエリアの海岸沿いには、アラビア湾に面したドバイ屈指の人気を誇る大型複合リゾート施設「マディナ・ジュメイラ」があります。
広大な敷地内には3つのホテルが存在します。
「ミナ・アッサラム」
「アル・カスル」
「ダル・アル・マシャフ」
どのホテルも特徴的で人気がありますが、その中でも特に人気の高いのが「アル・カスル」と言っても過言ではないです。
今回は、この「アル・カスル」をお伝えしていきます。
※正式名称は「アル・カスル・マディナ・ジュメイラ」ですが、ここでは一般名称の「アル・カスル」で統一します。
ドバイを代表する高級リゾートホテル
「アル・カスル」はマディナ・ジュメイラ内においても中心的な存在として、ドバイではまず知らない人はいないぐらい超有名なホテルです。
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場所はドバイ国際空港からタクシーで約30分の場所にあります。
古き良きアラビアの街並みをモチーフした複合リゾート施設「マディナ・ジュメイラ」内にあるホテルの1つで、「宮殿」という意味をもつ最も大きくて豪華なリゾート内の中心的存在のホテルが、この「アル・カスル」です。
マディナ・ジュメイラは2003年の開業して以来、次々と新しいホテルが開業するドバイの中でも、常にドバイのトップクラスのホテルとして、高い人気と知名度を今日まで保っています。その人気リゾートの中でも特に人気が高いホテルが、この「アル・カスル」です。
また、単に豪華さやラグジュアリー感など「ハード面」なだけでなく、教育が行き届いたホスピタリティ溢れるスタッフなど、「ソフト面」も兼ね揃えているのも、高い人気の秘密と言えるでしょう。
エントランス
遠くに見えてたブルジュ・アル・アラブが近くなってくる。それは同時にマディナ・ジュメイラにも近づいているという事です。
広大な広さのマディナ・ジュメイラは、ホテルによって入口が全く異なってきます。タクシー等で来た場合、敷地内のゲートでセキュリティーがいたら一旦止められますが、ゲストである事を告げれば、すぐに通してくれます。
アル・カスルの敷地内に入ると、建物まで続く道にはアル・カスル名物「巨大な黄金の馬のオブジェ」達がお出迎えしてくれます。よく見ると結構リアルですよ。
黄金の馬達に出迎えられながら坂を進んで行き桟橋を渡った先には、そびえ立つ荘厳なる巨大「宮殿」の姿。
アル・カスルの正面には、これまたアル・カスル名物「巨大な馬の噴水」があります。近くで見るとかなりの迫力です。
正に「宮殿」と呼ぶに相応しい重厚感漂うホテルのメインエントランス。よく見ると普通に超高級車が停まっていたりします。また時間帯によってはずらりと並ぶ高級車に驚かされるでしょう。
到着するとドアマンがタクシーの扉を開けてくれ、荷物を出してくれます。チェックインを告げると、荷物を運びながらフロントまで案内してくれます。
エントランスホールに入ると、まず目に飛び込んでくるのが、アル・カスルの名物「スワロフスキーのシャンデリア」。3つのシャンデリアと、その奥にある更に巨大なシャンデリアは圧巻の迫力があります。
このホールには季節やイベントごとに花などがディスプレイされます。今回は白い花々でしたが、その時期によって内容が変わり、クリスマスシーズンは特に豪華なディスプレイになってます。
エントランスホールはきらびやかさと重厚さを併せ持った、アラブの宮殿の名に相応しいスケールです。
チェックインはエントランスホール左側にあるレセプションで行います。ドアマンがそのまま案内してくれますので、初めての人でも大丈夫です。ちなみに、ヴィラタイプの「ダル・アル・マシャフ」に滞在する人も同じ場所で行います。
レセプションの正面にあるカウンターで手続きを行います。手続き中はウェルカムドリンクの飲みながらソファーにゆったり掛けて待ちます。必要ならば向こうから声を掛けてくれるので、ゆっくりしてましょう。
今回、ダル・アル・マシャフのヴィラにアップグレードを促されましたが、今回はアル・カスルに滞在したかったので丁重にお断りしました。暑い時期のダル・アル・マシャフ滞在はその良さが半減してしまうので、暑くない11月後半〜3月までがオススメです。
チェックインの手続きが終わると、スタッフが客室まで案内してくれます。
今回はエントランスホール左側のブロックですので、そのままレセプション側から真っ直ぐに向かいます。マディナ・ジュメイラ内のホテルはどれも結構広いので、スタッフが案内してくれないと多分迷うと思います。
今回の客室は3階ですので、エントランスホールがある階と同じ階でしたので、エレベーター待ちもなく、とてもスムーズに客室へと行けるのは便利でした。
客室
客室へと向かう廊下は、クラシック・アラビックな廊下はエントランスホール同様、アラブの「宮殿」を思わす重厚感があります。
客室へと到着。客室は二重扉になっていて、大きな扉の先に2つの部屋が一つのブロックになってます。
さっそくカードキーをかざして中に入ると、そこはアーチ状の柱を隔てたすぐ向こうがベッドルームになっています。無駄なスペースがないぐらいに広々とした客室になっています。
アラビック様式の客室はアンティークな雰囲気ただよう家具や調度品に、濃い鮮やかな色合いの絨毯やクッションが差し色としてアクセントを生み出し、それが客室全体のまとまりと高級感を演出してます。
客室の広さ:55㎡
客室タイプ:デラックスルーム
ホテルグレード:5つ星
ベッドはキングサイズ。2人で寝ても問題ない十分な広さがあります。ベッドの寝心地はかなり良いですので、一日中歩き回った疲れをしっかり癒やしてくれるでしょう。ただし、長旅を終えてチェックインした直後は、くれぐれもベッドで横にならないで下さい。そのまま夢の世界へ行ってしまうかも知れません。
ベッド脇のサイドテーブルは八角形のクラシカルなデザインです。室内の空調や照明を調整できるパネルがあります。また、コンセントがすぐ近くにあるので、枕元で電子機器を充電できるのでとても便利です。
ベッドの奥の窓側にはソファーがあり、アンティークなテーブルを挟んで、2人がけのソファーと1人がけのソファーがそれぞれ1脚ずつあります。座り心地は2人がけの方はゆったりしていて、1人がけの方はしっかりした感じです。
窓側の反対側にはアンティークなデスクとチェアーがあります。1人がけソファーとチェアーがあるのでスペースがあまり取れず、バルコニーへ出る時には少々窮屈に感じます。
デスクの上にはコンセント類が付いているので、充電しながらの作業ができます。
バルコニー側から見た客室内。客室内はアーチ状の柱でベッドルーム側と入口&バスルーム側にスペースが分かれています。また、バスルームが客室スペースの外側にある(入口とバスルームの扉が同じライン)のでスペースに無駄がなく広々とした作りとなっています。
ベッドの正面には大画面のテレビがあります。テレビ台は各種収納になっていて、水やミニバーになっています。
テレビの左右の棚には水やティーバッグ等やグラス類があり、コチラは無料となっていますが、下のミニバーは有料となっています。水は足りなくなったら無料で追加して貰えます。
写真右側の大きな扉がクローゼットで、奥がバスルームです。中央にはチェスト内にドライヤーが入ってますが、固定式なのでここで使うしかありません。チェストの上には鏡が乗っています。
クローゼットは結構広いです。2人で使うには十分の容量があります。
こちらはバスルームです。アラビックテイストのバスルームは、正面にバスタブがあり、右側に洗面台、左側には手前にシャワールーム、奥にトイレがあります。
洗面台は2個ついています。マディナ・ジュメイラ内の全てのホテルは、この様に2個になっています。
バスタブはコチラ。写真で見ると小さく感じますが、実際は170cmぐらいの男性がゆったりと浸かるぐらいの広さがあります。あと、何気に滑り止めマットがあるのには意外でしたが、バスタブは厚みがあり人によっては出る時に足を伸ばす必要があるので、転倒防止に引いておくと良いかも知れません。
ここで、1つ気をつけて欲しい事があります。
それは、お湯の出の良さと余剰排水が遅いという事です。どういう事かと言うと、お湯が溜まったのを知らずにいると溢れてしまうという事です。
私は寸前のとこで助かりましたが、あと30秒遅かったら、多分溢れ出してトンデモナイ事になっていたでしょう。これは、たまたま私が滞在した客室がそうだっただけかも知れませんが、気をつけるに越したことありません。
シャワールームは 天井埋め込みタイプとハンドタイプの両方あります。水量はあり水圧の方はキツすぎず弱すぎずでちょうど良かったです。ただ、バスタブとの距離が少しあるので、濡れないように移動する時はバスマットを上手く使う必要があります。
客室からバルコニーの眺め。カーテンの先にはマディナ・ジュメイラ内の木々の緑とアル・カスルが見えます。バルコニーには椅子が2つと円形テーブルがあります。
バルコニーからの景色。片側に見えるのは同じアル・カスルです。マディナ・ジュメイラ内で一番大きく象徴的なホテルなので敷地内でも目立つ存在です。
もう片方側には、敷地内の緑とそこに見え隠れするダル・アル・マシャフの特徴的な風の塔「バードギール」が見えます。
客室からの眺めは客室の位置やグレードによって様々ですので、どの部屋に泊まるかでかなり違ってきます。前回滞在した時は1つ下の階(2階)で、目の前は緑の木々とダル・アル・マシャフの建物が並ぶ眺めでした。
ソファーに座ってゆったり座って見る客室内。アラビックな高級感は漂ってますが、嫌味な高級感は全く感じません。また採光性が高く客室内はとても明るいです。
客室のテーブルの上にはウェルカムフルーツとデーツが入っているBOXがあります。ボックスの中には小ぶりのデーツが3つ入ってます。
客室のフルーツ類はスタッフが補充をしに来てくれますので、必要な場合は貰って下さい。
Wi-Fi
Wi-Fiの接続方法ですが、とても簡単です。
基本的にジュメイラ系のホテルは接続方法が同じ場合があるので、他に泊まる予定がある人は覚えておくと便利です。(覚えるまでもないぐらい簡単ですが)
ホテルのWi-Fiに接続すると、接続画面に飛びます。
ログイン画面はジュメイラ系のホテルは基本的に英語です。
今後は日本語にも対応するかもしれませんが、現時点では非対応です。
英語のみでも接続はとても簡単です。
下の画面左側の丸で囲っている「Accept」をタップします。タップすると右のような画面に移りますので「完了」という文字が出たてタップすると接続完了となります。
Wi-Fi速度に関しては、特に速度制限などの表記はありませんでしたので、実際にどれぐらいの回線速度なのかを測定してみました。
かなり素晴らしい速度でした!
これなら何の不自由もストレスもないでしょう。勿論、私の滞在中には動画だろうが何だろうが快適に利用できました。
朝食とドバイ屈指の景色が見えるラウンジ
今回は朝食は食べませんでしたが、朝食は1階のレストランで食べることができます。
レストランはエントランスホールの階段から行けます。エレベーターだと若干分かりにくいので、エントランスホールまで来て階段で下りるほうが無難です。
朝食ですが、ここ以外にもミナ・アッサラム1階のレストランでも食べることができます。マディナ・ジュメイラ内の3つのホテルに滞在している人は、指定する朝食レストランのどこでも自由に食べることができるので、2泊以上滞在する人は別のレストランで食べてみてはいかがでしょうか。
あと、朝食とは違ってきますが、ロビーラウンジ「AL FAYROOZ」は個人的にオススメです。雰囲気も良くホテルのグレードを考えると料金もお値打ちになってますが、一番のウリは「ここから見える景色」です。
このロビーラウンジの屋外バルコニーからは「マディナ・ジュメイラとブルジュ・アル・アラブ」のドバイ屈指の最強コラボの景色が見れます。
この景色を見ようと思うとアル・カスルの中でもグレードが高い客室でなければ見ることはできませんが、ここに来るだけで見ることができちゃいます。
素敵な絵になる一枚を撮りたい方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ロビーラウンジは時間帯によってはピアノなどの生演奏をしてますので、演奏を聞きながら優雅なひと時を味わうのも良いですね。
快適なシーズンですと、外の席は結構混み合っています。景色がいいので人気が高いのは頷けますね。
スーク・マディナ・ジュメイラへの行き方
このアル・カスルからは敷地内にある「スーク・マディナ・ジュメイラ」に行くことができます。
エントランスホール正面に向かって右側の通路から行きます。
通路を真っ直ぐ突き当りまで進み、右に曲がって少し進むと右手側にエレベーターがあるので、そちらを使って1階まで下ります。
1階に下りるとすぐ正面に写真の様な出口があるので、それを出て真っすぐ進みます。
真っ直ぐ進むと、大きく開け正面にブルジュ・アラブが見える場所に出ます。そのすぐ右側に「SOUK MADINAT JUMEIRAH」と書かれたアーチがありますので、そちらの方に向かいます。
後は真っ直ぐ進むと、セキュリティーがいますので、通り抜けた先にスーク・マディナ・ジュメイラに着きます。ホテルに戻る時は同じルートを帰ってこれば問題ないです。
スーク内は様々な店があります。
時間によっては営業していない店もありますが、小物からどうやって持って帰るんだと思うぐらい大きな物まで、様々な種類のお土産が売っています。
飲食店も多くあります。
以前はカフェなどカジュアルな店はありませんでしたが、今はカフェから本格的なレストランまで幅広く揃えているので、目的や用途に合わせて利用できるのがいいです。
スーク・マディナ・ジュメイラに行くときの注意点ですが、必ずルームキーと客室番号が書かれた紙のケースを持っていって下さい。スークからホテルの敷地内には宿泊客しか入れませんので、マディナ・ジュメイラ内のホテルゲストだと証明ができないと入れてもらえません。
まとめ
「アル・カスル・」は
私が初めてのドバイに訪れる人に対して、自信を持ってオススメできる数少ないホテルの1つです。
確かに利便性に関しては、中心地から若干離れていますし、移動はタクシーが必須という事はありますが、それを差し引いても、この「アル・カスル」は絶対的にオススメのホテルと言えます。
「ホテルのクオリティ」
「スタッフの質の高さ」
「高級感」
「高いプライベート感」
「静かで快適」
「快適なネット環境」
これらがこのホテルのウリと言えます。
また、大型リゾートホテルにありがちな「騒々しさ」は、このアル・カスルにおいてはほとんど感じないでしょう。
「静かにゆったり優雅なひと時を過ごす」
こういう言葉がピッタリなホテルと言えます。
私は何よりも「透き通った空気感」がとても好きですね。