ドバイホテル滞在記:ラッフルズ・ドバイ(その①前編)

ドバイホテル滞在記:ラッフルズ・ドバイ(その①前編)

ドバイには数多くのホテルがありますが、この「ラッフルズ・ドバイ」はその中でも最も特徴的な建物の1つと言っても過言ではないです。

実はこのホテル、意外と宿泊者からの評価が高いです。
個人的には全く逆の評価で、泊まる気は全くないホテルでした。

自分の評価に対して「何故そこまで評価が高いのか?」
ちょうど、ホテルがプロモーションを行っていて、結構お安く料金が出ていたので、この機会に実際に宿泊してみました。

大通り沿いにそびえ立つ巨大なピラミッド

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ドバイを横切っているドバイ最大の大通り「シェイク・ザイード・ロード」
その大通り沿いにある巨大なピラミッド型の建造物。
この建造物こそ「ラッフルズ・ドバイ」なのです。

ラッフルズは伝統的なホテルグループです。
が、ドバイにこのホテルができた2009年当初は、個人的に受け付けないセンスと世界観でした(何せ巨大な大仏の顔があったのには完全に引いたね)ので、完全にラッフルズはドバイに滞在する時の選択肢から外していました。

あれから数年・・・
このホテルはどう変化しているのか?
あの巨大な大仏の顔はどうなったのか?
気になるところです。←(多分、私だけだろw)

洗練されたエントランス

ホテルに到着すると、早速ドアマンがお出迎え。
手際よく荷物をタクシーから運び出し、ホテル内のスタッフへと渡されます。

ホテル内に入ると、大きな吹き抜けがある開放的な空間が広がっています。
エントランス・ホール正面にはウォーターパール噴水があるお陰でしょうか、周囲には清涼感漂う空気で満ちていました。フロントはウォーターパール噴水の裏側にあり、エントランス・ホールの左右の階段(又はスロープ)から行けます。フロントまでは入り口からスタッフが荷物と共に案内してくれました。フロントの数は多いので、スタッフさえいれば待たされる事は少ないと思います。
私が滞在した時もすぐにチェックイン手続きをして貰えました。

今回もアップグレードを期待しましたが、残念ながら今回は何も無かったです。
今回の客室は4階。正直「あれ?」と思いました。

「4階!?クラブルームだけど4階なの?」
と伝えると
「クラブルームはクラブルームが使える客室の事です」
と言われ、階層はどうやら関係ないみたい。

何かちょっと納得はいかないのもあるけど・・・ま、いっかと。
今回の滞在はアップグレード連発だったからね(笑)

フロント側から見たエントランス・ホールにあるウォーターパール噴水。客室へのエレベーターホールは、フロント側からウォーターパール噴水を見て右側。左側は隣接している「ワフィ・モール」へ行けます。
そう、このホテルはモールと直結しているんです。

隣接するモールと直結のホテル

フロント前よりワフィ・モール側を見たところ。ちょうどこの写真の真ん中の奥(男性と女性スタッフがいるところ)がワフィ・モールに繋がってます。モールとは直結していますので買い物には便利です。
特に夏の時期は暑さを感じずに買い物が出来るのは嬉しいですね。小さいながらスーパー(カフルール)もありますので、食べる物には不自由はしないでしょう。

ただ、モールとしては正直微妙ですので、期待はしない方がいいです。
ラッフルズに滞在しているなら、チラッと覗いてもいいですが、他のホテルに滞在している場合、わざわざタクシー代支払って時間使ってくるモールではないです。
閑散として完全に「過疎化」してます・・・

客室までの案内はスタッフが行ってくれます。その時に一緒に朝食の場所や客室設備の簡単な説明をしてくれます(勿論英語)。

ホテル内の内装やオブジェも外観同様に「エジプト」をモチーフにした内装のデザインやオブジェなどがあります。

エレベーターで客室階層へ到着。エレベーターホールから客室フロアへ。 各階はエレベーターホールから放射線状に客室へ向かう廊下が伸びています。
写真左側は吹き抜けで、ちょうどロビーの真上に位置してます。客室へ伸びる廊下。見えにくいですが一番奥にはファラオの像が立ってます。アラビックテイストな感じの廊下を進み、客室へと到着。
期待が高まります。

広くて機能的な客室

カードキーで中に入ると、手前にベッドがあり、その奥にはソファーとデスクがあります。

これを見るだけで分かる通り、結構な広さなのが分かります。 今回の客室タイプは「クラブルーム」の「スカイライン・ビュー」
客室の広さは70㎡
ラッフルズはドバイのホテルの中でもトップクラスの客室の広さがあります。
スイートタイプの客室を除いたタイプで、広さが70㎡あるのは他にはありません。一番グレードが低い部屋でも70㎡あるって事です。

なので、客室からの眺めを全く意識せず、純粋に客室の広さとコストを考えるなら、このラッフルズ・ドバイはかなりマストな選択肢に入るでしょう。

客室のリビング的な部分。
ドレッサー、デスク、ソファーがあります。 ベッドはエキストラ・ラージダブルベッドですので、広さは十分にあります。
女性が横方向(枕に対し水平)に横になっても、十分横になれる広さです。

ただ、横方向に比べると縦方向はそれほど長くなかった感じがします。 ソファーはファブリック製のカウチソファーです。
肌触りがよく、特にカウチ部分はとても居心地がいいのです。

長旅を終えドバイに到着した直後にココに横たわったら最後、初日を無駄にしてしまうかも知れませんので、くれぐれもご注意下さい(笑) デスクは結構な広さがあります。1人で作業をするのには十分な広さはありますし、2人で並んで作業をしても全然余裕はあると思います。
椅子はそこまで座り心地はよくありませんが、普通に使えます。ゆったり感は期待しないで下さい。
向かい合う形でソファータイプの椅子がセットしてありました。 客室からの眺めとバルコニー。
バルコニーは結構広く、ソファーセットがあるので、陽気がいい時はここで食事したゆっくりしたりすることができます。

今回、私が滞在した時は、風とホコリ(砂埃)が結構あったので、全く使うことはありませんでした。
(体が砂っぽくなっちゃいますしね) ここで1つ疑問。
今回、ラッフルズを予約した客室は「クラブルーム」の「スカイライン・ビュー」
グレードはスイートタイプ以外では一番グレードが高い客室です。

「スカイライン・ビュー」という名前だと分かりにくいですが、これは「ブルジュ・カリファ」があるダウンタウンのビル群が見える方角です。

「ってか、ダウンタウンの方角じゃねーやろが!!」

と、普段はクレームを言うかも知れないが、今回は何故かしませんでした。
客室料金がシグネチャールームと同じ料金で、しかも普通よりも安かった。さらに最近ホテルで散々アップグレードされたので、「ま、いっか」と思ってしまった自分がいたり(笑)

バルコニーから客室内を見ると、こんな感じです。割りと変則的な客室の形なのが分かります。

ベッドは客室内に斜めに配置されています。ベッドの(斜め)向かいには大きな鏡と小さなテーブルがあります。
こちらは一応ドレッサーテーブルとなっている感じです。 客室もモニターにはゲストへのメッセージが表示されています。
テレビはリモコンを使い、それ以外の設備は客室専用のiPadを使って操作を行います。 テレビ台を開くと、中には冷蔵庫、電気ポット、ディーバック類があります。
冷蔵庫の中のミニバーやお菓子類は有料ですが、それ以外は無料です。 デスク横の棚にはエスプレッソマシーンがあります。これも無料です。 ソファーのローテーブルにはウェルカム・フルーツとメッセージカードが置いてあります。 この時は洋梨、オレンジ、りんご(赤・青)でした。洋梨が美味しかったです。

客室の入り口を入って左側がバスルーム、右側がウォークイン・クローゼットとなっています。
まずはバスルーム。入って正面が洗面台、右側がバスタブ、左側がシャワールームとトイレになっています。
洗面台は2箇所あります。経歴劣化か素材のせいか分かりませんが、洗面ボウルの見た目はあまりキレイではありませんでした。(多分、素材のせいだと思います)
勿論、ちゃんと清掃はされて清潔ですので、ご安心下さい。シャワールームとトイレスペース。
シャワールームは独立タイプなのは嬉しいです。トイレスペースも独立タイプですが、扉がないのがちょっと残念ですね。トイレとシャワールームの詳細。シャワーは上から落ちるタイプとハンディータイプの2種類ですね。水圧の方は申し分ないレベルでした。 バスタブは三角形と変則的な形をしてます。
写真では伝わりにくいですが、広さは結構あります。
形状的に横になって完全に浸ることはできませんが、2人で入っても十分な広さがあります。ただ、このバルスーム、1つだけ注意しなければいけない点があります。

それは、バスタブのすぐ奥にある扉が開くことです。しかも鍵などはありません。更に、ベッドルーム側からも簡単に開けれてしまいます。
なので、バスルームを使う時(特に入浴中)は十分注意して下さい。

くれぐれも、イタズラで開けることはしないようにしましょう。
(開けたくなるのは山々ですが・・・笑) ベッドルームから中の様子が丸見えですね。

次にウォークイン・クローゼット。正面には大きな姿鏡があり、左右にクローゼットがあります。このクローゼットは写真では分かりづらいかもしれませんが、結構な広さがあります。
2人分のバゲッジは勿論の事、滞在中に購入したお土産なども全てここに入れることができる広さなので、俗なものは全てクローゼットに入れて、ホテルライフを楽しむことができます。

客室内の空調・照明・カーテンの開閉は全てこの専用iPadで行います。
ちなみに、これを紛失したり壊したりした場合は、デポジットから費用請求されます(金額はiPad裏面に書いてあります)ので、ご注意下さい。
普通に使うぶんには心配はないとは思いますが・・・使い方はそれほど難しくはありません。色々といじってみると分かります。私も色々といじって使い方を理解しました。
あ、勿論壊れることは無かったです(笑)

クラブルームで無料のアフタヌーンティー

「クラブルーム」に宿泊している人は10階にある「クラブルーム」が無料で使えます。
ここには専用のコンシェルジュデスクがあり、また朝は朝食(コンチネンタルスタイル)・午後はアフタヌーンティー・夜は軽食とアルコール類が楽しめたりします。
私がクラブルームに行った時は、ちょうどアフタヌーンティーの時間帯(14:00〜16:00)でした。食事の時間帯には、こちらに軽食が並んでいる様ですが、私が行った時間(14時頃)はドリンクが少し置いてあるだけでした。せっかく来たのに手ぶらで帰るのも何なので、ドリンクを頼むことに。
が、何故かアフタヌーンティーを食べることに(笑)

実は、アフタヌーンティーは食べる気は無く、デイラでカレーを食べようとしてたので、ドリンクだけを頼むつもりでしたが、スタッフが「この時間はアフタヌーンティーのサービスの時間だから、アフタヌーンティーがついてくる」
と言われたが、「あまりお腹は空いていないので、ドリンクだけ欲しい」と返すと「分かりました」と返答されて待っていると、アフタヌーンティーのセットも持ってきてるし!(笑)

そのスタッフが一言「是非、少しでもいいので食べてみて下さい。私のオススメです」とニッコリ。

そうなったら食べてみるしかないでしょ〜
せっかくだしね。と思い食べてみることに。結論。食べて良かったです。結構普通なものでしたが、十分楽しめました。
よく考えたら、明日チェックアウトするので、食べる機会が今日しか無かった訳なので、結果的にいい選択だったという事になりますね。

一番下がアラビックな物で、中段が定番のスコーン類、一番上がアラビックテイストなスイーツです。

本格的なアフタヌーンティーを楽しみたいなら、クラブルームではなく、1階のカフェに行くことをオススメします。
当然、有料ですが、結構豪華で趣向が凝らされた物が出てきます。
(食べているのを見ただけですが)

クラブルームは2階部分があり、お手洗いは階部分にあります。
広さは階部分を合わせてもそれほど広くなく、特に特徴もなくフツーな感じでした。一応、2階には会議ができる個室がありました。

メトロは徒歩圏内

このラッフルズ・ドバイは近くにメトロ駅があるのもポイントの1つです。

最寄りの駅はグリーンラインの「ドバイ・ヘルスケア・シティ」

時間にして5〜8分ぐらいで行ける距離ですので、陽気がいい時期は気軽にメトロが使えてとても便利です。
夏の時期は暑さが厳しいので、徒歩はオススメしません。素直にタクシーを使って下さい。(一応は歩けない距離ではないですが…)。※写真は珍しく降雨で道路に水たまりができた1枚
駅への行き方は、ホテル正面の通りを左側にまっすぐ行くとあります。
ホテルから出るとメトロの高架が見えてますので、その方向に歩いていけば間違いなくたどり着けます。

通りはそこそこ車通りがありますので、くれぐれも車だけには注意して下さい。

まとめ

このラッフルズ・ドバイは外観など見た目は確かに特徴的で風変わりなホテルですが、ある意味その通りです。独特の世界観がホテル内に広がっています。

このホテルは、とにかく立地の便利さと客室の広さが特徴的です。
ドバイにある70㎡の広さの客室を持つホテルの中で、このホテルより豪華で安いホテルは現時点(2017年2月)ではありません。

それでいて、ホテルランクは5つ星で申し分なし。
言い換えれば、最も客室当りのコストパフォーマンスが高いホテルという事になります。

広い客室にはベッド以外に、使い勝手がいいデスク、くつろげるソファー、ウォークインクローゼットがあり、プライベートでもビジネスでも両方で使える使い勝手の良さ。

場所によっては多少の経歴劣化があるところはありますが、そんなのは微々たるもので、それを有り余る魅力がここにはあります。
このラッフルズ・ドバイは、様々な客層にオススメできる、万能タイプのホテルではないでしょうか。

※後編へ続く
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