ドバイホテル滞在記:アラビアン・コートヤード・ホテル&スパ
ドバイには様々なホテルがあります。
1泊10万円を余裕で超える超高級ホテルから1泊数千円程度の安宿までと、本当に幅広い選択肢があるのも特徴ではないでしょうか。
満足度に関しては
その多くは価格と比例した内容となっています。
勿論、価格に見合った価値の提供をしないホテルもあります。
その中でも、価格は安いが、価格以上の価値を提供する
いわゆる「コストパフォーマンが高い」ホテルも存在します。
それが今回お伝えする「アラビアン・コートヤード・ホテル&スパ」は、正にその中の代表格の1つと言えるホテルです。
観光地目の前でダウンタウンにも近い立地
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ドバイ・クリーク南側に広がるエリア「Ber Dubai(バー・ドバイ)」
このクリークにほど近く、歴史保護地区「バスタキヤ」や「ドバイ・ミュージアム」のすぐ目の前にあるのが、この「アラビアン・コートヤード・ホテル&スパ」です。
このホテルは、ドバイのホテルの中でも老舗中の老舗ホテルの1つで、まだダウンタウンはおろか、7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」が建つビーチエリアが開発される前からあるホテルです。
この辺りは古いホテルが多くあるエリアで、その分価格もリーズナブルになっています。
ただ、残念ながら多くのホテルはリーズナブルという点以外はオススメできないホテルがほとんどです。
その中でも、この「アラビアン・コートヤード・ホテル」は価格とクオリティのバランスが最も高いホテルの1つと言えます。
また、メトロ駅「Al Fahidi」にも近いので、交通の便も非常によく、特にドバイ・モールには同じゾーン内なので安く行けるのもいいです。
エントランス
ホテルに到着。
アラビックな雰囲気のエントランスは小ぢんまりした感じです。
シティーエリアのホテルは大きなホテル以外は、大体街の中に溶け込んだ造りになっているので、それほど派手な造りにななっていません。
ホテルに到着するとドアマンが荷物を下ろしてくれます。
この辺りはどこも同じですが、下ろしてくれなかったり運んでくれなかったりする場合も十分になるので、過度の期待はしないようにして下さい。
私は自分で下ろして運んじゃいたい方なので、その辺りはあまり気になりません。
エントランスホールも広さはなくコンパクトに
入口を入った正面にはガラス張りのエレベーターがあります。
エントランスホール右側には、背が低いアラビックなソファースペースがあります。
コチラにはよくインド系やアラブ系の人がゆったりと座っていました。
ソファースペースはフロントの奥、エレベーターの前にもあります。
チェックインはエントランスホール左側のカウンターで行います。
チェックインを伝えると、手際よく手続きを行ってくれました。この辺りはドバイでも老舗のホテルの1つなので、スムーズだなと思いました。
ただ、残念な事に客室がまだ用意されていなかったので、少々待たされる事となりました。
日本からドバイへのフライトは深夜出発の早朝到着なので、時期が悪いと早めにチェックインできない可能性があります。
客室が空いていれば早めにチェックインをさせてくれますが、確実に到着後すぐにチェックインをしたい場合は、必ずアーリーチェックインの申し込み、または1泊余分に客室を取って下さい。
しばらく待っていると、スタッフが客室の用意ができたとカードキーを持ってきてくれました。さっそく受け取り客室へと移動します。
ガラス張りのエレベーター内から見たエントランスホール。ここから見るとかなりコンパクトなエントランスホールだという事がわかりますね。
客室階へ到着。エレベーターホールからの廊下は白い壁に濃い赤絨毯という、何ともアラブっぽい組み合わせの配色だなと感じます。
このホテルのエレベーターホールは吹き抜けになっていて、下に見えるのはエントランスホールです。白い壁が鮮やかでホテル中は明るく見えます。
ドバイではディラなどの旧市地には割と見かけるタイプの造りで、比較的古いタイプのホテルに当てはまります。新しいホテルには見かけない造りですね。
客室
客室に到着。カードキーで扉を開けてさっそく中に入ります。
入口からは何ともアラビックなデザインの客室内の様子が垣間見えます。
入口側から見たベッドルーム。
ベージュとダークブラウンを基調にした「アラビックテイスト溢れるデザイン」で統一されていて、広さはそれほどはありませんが非常に機能的にまとめられています。
ベッドスローの緑と絨毯の赤が何ともいいアクセントになっていますね。
客室の広さ:30㎡
客室タイプ:クラシックルーム
ホテルグレード:4つ星
床がフローリングになっています。
全体的にキレイな印象を受けたので、どうやらこの客室は改装された部屋だと思います。
床のフローリングも比較的新しい印象があります。
ベッドボードがアラビックな感じのベッドサイズはキングなので、2人でもゆったり寝れる広さはあります。また寝心地もよくしっかりと旅の疲れを癒やしてくれるでしょう。
ベッド脇のサイドテール。あまり広くはなく近くにコンセントはありませんでした。
もし必要ならドレッサーに付いてるコンセントかサイドテールのランプに使われているコンセントを使う以外ありません。
客室奥から窓側を見た様子。客室窓側にドレッサーとテーブルセットがあります。
ちなみに、この部屋にはバルコニーはありません。(窓からの景色は撮り忘れました)
独立したドレッサーは女性にとってありがたいですね。また、コンセントが2箇所付いてますので、ここから延長コードを使ってテーブルやベッドへと電源を取ることができます。
窓側から見た客室の様子。ドバイのホテルではタイル張りか絨毯が主流なので、意外とフローリングの床は珍しいです。ここから見るとキレイなのがよく分かります。
窓側には丸型のアンティーク調のアラビックデザインのテーブルがあります。椅子は横幅が広く、かなりゆったりしたサイズです。
ベッド正面にあるテレビ。テレビ台の上にはホテルのレストランの案内や割引クーポンなどが乗ってました。
テレビ台の下の収納は冷蔵庫とミニバーになってます。ミニバーやこちらの引き出しに入っているお菓子類は有料ですので、食べる際には気をつけて下さい。
バスルームとクローゼットは客室入り口側にあります。向かって左側がクローゼット、右側がバスルームです。
クローゼットは2つあります。中は結構容量があるので2人で使うには十分の広さがあります。電気ケトルとコップ類はこちらの棚に置いてあります。
こちらはバスルーム。
シティーエリアにあるホテルで、比較的新しいホテル以外はバスルームはどこも同じようなデザインになってます。アラビアン・コートヤード・ホテルもよくあるタイプのバスルームとなってます。
洗面台はシンプルなものが1つ。ホテル自体が古いので多少の古さは感じますが、それを感じさせないぐらいとてもキレイに保たれています。
バスタブは横にはなれる程の長さはありませんが、もたれてゆったり浸かる事ができます。横幅の方は広いです。
あと、バスタブは思った以上にキレイです。多分、改装して新品に取り替えたのだと思います。
トイレはセパレートタイプではありません。
基本的にシティーエリアのホテルの多くは、このようなタイプのバスルームと思ってもらって良いと思います。特に5つ星以外のホテルは全てセパレートでないと思うぐらいでいて下さい。(5つ星でも違ったりしますし)
Wi-Fi
宿泊者は無料でWi-Fiが使えます。
接続方法はチェックイン時に教えてもらえますが、スタッフが伝え忘れている場合もよくあるので、お伝えしておきます。このホテルは他のホテルと接続方法が若干違うのでご注意下さい。
ホテルのWi-Fiに接続すると、接続案内に飛びます。
下の写真の左側のような画面に変わります。
「Prepaid Code」にカードキーケースの番号を
「Full Name」に予約時の名前を
「Email」にメールアドレスを
「Phone Number」に電話番号をそれぞれ入力します。
「Prepaid Code」に入力する番号は、チェックイン時にカードキーを入れて一緒に渡される紙ケースに書かれている番号です。写真右側の丸で囲ってある箇所がその番号です。
メールアドレスは予約時に使ったものでもそれ以外でも構いません。
電話番号はUAEのものでなく日本の番号で問題ありません。国番号「+81」をつけて入力すれば大丈夫かと思います。
私はUAEのSIMカードを持っているのでそちらの番号を入力しました。
全ての入力が終わったら「Login」をタップし画面が変われば接続完了です。
Wi-Fiの速度に関しては、特に速度制限等の表記はありませんでしたので、実際にどれぐらいの回線速度なのか測定してみました。
速度は思った以上に速かったです。これだけの速度が出れば特に不自由もなく快適に利用できると思います。実際に私も特に不満もなく快適に利用できました。
朝食
朝食は2階のレストランで食べることができます。
食べれる時間やレストランがどこなのかは、チェックイン時にカードキーを入れて渡された紙ケースにスタンプが押されています。
朝食はビュッフェスタイルとなってます。
広さはそれほど感じませんでしたが、客席は多くありました。
レストラン内は縦長で片面が窓になっているので採光性は高く室内は明るかったです。また外の景色を見ながら朝食を食べれるのが良いです。
料理は入口側からパン類やペイストリー、野菜類にピクルスと燻製類、紅茶とコーヒーとジュース類にフルーツ類にシリアル類、レストランの一番奥には肉や魚などのグリル系やカレーなどの温かい料理全般が集められてました。
また、レストラン一番奥では卵料理やワッフルやパンケーキを焼いてもらえます。
料理を選んでいたら「卵を焼こうか?」を言われけど「いらない」と言ったら「卵でもパンケーキでも欲しかったらいつでも言ってよ」と気さくに声をかけてくれたので、せっかくなので後からパンケーキを焼いてもらいました。言うだけあって良い焼き具合でした。
レストランの窓側のテーブルからは、向かい側にある「ドバイミュージアム」を眺めることができます。私も朝食を取りながら外を見てましたが、朝の割と早い時間帯なのに観光客が結構いたのに驚きました。
勿論、すぐ目の前に政府系の機関があるので、そこに出勤する人もいるので全てが全てという訳ではないとは思います。
こうやって「ドバイの日常の一コマ」を見ながら朝食を取れる。
これがシティーエリアならではの醍醐味だなと改めて感じました。
ホテル周辺
この「Ber Dubai(バー・ドバイ)」というエリアは観光スポットがあり多くの観光客が訪れますが、多くはドバイで仕事をしている人たちが住んでいる場所でもあります。
アラビアン・コートヤード・ホテルの最寄りのメトロ駅は「Al Fahidi」です。ホテルまでは約10分です。駅の周りには飲食店が多く、ホテルまでの道中にも多くあります。
ホテルの周りには多くの居住者が行く店があります。
飲食店や電化製品や衣類など、生活に必要な物が不自由なく揃う場所です。
しかも、他のエリアより安いです。特に飲食店は驚くほど安くて美味しかったりします。(勿論ハズレもありますが)
また、ホテルを出て左側に2ブロック歩けば大きなスーパーがあります。
小さな個人商店に入りづらいとは思いますので、コチラを利用することをオススメします。
まとめ
ドバイでの滞在費は「どこに泊まるか」で決まります。
ドバイ国際空港があるシティーエリアに滞在すれば、他のエリアよりも断然滞在費が安くなります。
とにかくドバイに安く滞在したい
だけど不便で変なホテルは嫌だ。
そういう人には、この「アラビアン・コートヤード・ホテル」は打って付けだと思います。
ただ、シティーエリアに滞在すると「ドバイらしい豪華な体験」という点では薄くなるでしょう。そういう場合でも逆に立地の良さと滞在コストの低さを利用して、アクティブに「豪華な体験」ができる豪華ホテルやスポットに行ってお金を使うという事もできます。
場所もメトロ駅の徒歩圏内であり、同じシティーエリアでもクリークよりダウンタウン側なので、思った以上にダウンタウンへの移動は便利ですしね。
タクシーでもメトロでも簡単に移動できる好立地であり、なおかつリーズナブルに滞在できる。
ドバイの下街の雰囲気を楽しみながら
豪華なドバイも楽しみに行く。
そんな「賢いお得な旅」をしてみてはいかがでしょうか。