ドバイで落としたiPhoneが戻ってきた!!聖なる夜の「奇跡」とその「軌跡」

ドバイで落としたiPhoneが戻ってきた!!聖なる夜の「奇跡」とその「軌跡」

先日、ドバイの治安についてお伝えしました。

その中に「タクシーでiPhoneを落としても、ちゃんと見つかりました」という一文を書きました。

[その時の記事はコチラ]
それ本当!?
と思った人もいると思います。

特に海外によく行く人や住んでた事がある人にとっては、にわかに信じ難い事だと思うのではないでしょうか?

では、どうやったら戻って来たのか?

その時の体験をお伝えしていきます。

クリスマスをムスリムの国で過ごす

これは2011年12月にドバイに行った時の話です。
7人グループで行き時期はちょうどクリスマス期間でした。

滞在していたのは、ダウンダウンエリアの「ラマダ・ダウンダウン・ドバイ」

[ラマダ・ダウンダウン・ドバイの滞在記]
ここは当時、ダウンダウンエリアで唯一、7人が不便なく宿泊でき、なおかつ同じスペースを共有できる(3ベッドルーム2リビング)ホテルレジデンスでした。
※現在は設定は無いです。

普段は徒歩で行けるドバイ・モールに行きますが、他のモールも見たいと言う事と、私が単純にMoEで買う物があったとうい理由でMoEへ行く事となりました。

そこからこの物語は始まります。

全てはこの一言から始まった

「ちょっと今から別のモールに買い物に行くけど一緒に来る?」

私がみんなに声をかける。

「え〜どんなモール?」

「モール・オブ・ジ・エミレーツって言うドバイ2番目の大きさのモール」

「行くー!」

と2人が手を上げる。

「じゃあ、ついでに水とか他の食材買って来て」

となり、私と合計3人で買い物と散策のために「モール・オブ・ジ・エミレーツ」タクシーで行きました。

当時はドバイ・モールとメトロ駅まで直結していなかったので、移動は当然ながらタクシーです。

ここで1つアドバイス。
「モール・オブ・ジ・エミレーツ」ってとても長くて言いにくいですよね。
地元では「エミレーツ・モール」で大概通じるので、タクシーに乗って行き先を伝える時は「エミレーツ・モール」でOKです。

モール・オブ・ジ・エミレーツに到着。

ドバイ・モールよりも小さいと言っても、かつてドバイ1の広さを誇ってたモール。

普通のモールより遥かに広いです。
一緒に来た友人達も驚いてました。

特に、モール内にある屋内スキー場「スキードバイ」には驚いたようで、「ちょっとココで滑ってみたい!」というぐらいに気に入ってました。

個人的には、ドバイ・モールよりモール・オブ・ジ・エミレーツの方が好きです。
ドバイ・モールよりいい意味で地に足が付いた感じと、空調の関係で乾燥が少ないので、とても居心地がよく感じます。

ちょうど今はクリスマスに期間。
ムスリムの国のドバイですが、モールやホテルにはクリスマスの飾りつけが多くされています。

勿論、モール・オブ・ジ・エミレーツ内もいたる所にクリスマスの飾りつけがされています。

これもこの時期の楽しみの1つですかね。

モール内をぶらぶらしながら、このモールの説明とドバイ・モールとの違いを話し、個人的な買い物と、明日以降の滞在のための買い出しを済ます。

それほどいた感じはしませんが、気が付いたら結構滞在していました。
さすがはエミレーツ・モールですね。

「iPhoneが・・・無い!」

出たのが夜だったので時間も気になる。
iPhoneを出して時間を見ると、結構いい時間になってきてる。

「時間も時間だから、そろそろ戻るか。この時間はタクシー乗り場も混むし」

そう声をかける私。

それに反応して、時間を確認しようと友人の1人がポケットに手を突っ込む。

すると次の瞬間

「ない……iPhoneない!」

「えっ!?」
「iPhoneないの?」

「他のポケットやカバンに入いれてるんじゃないの?」

他も色々と探す友人。

「やっぱりない!」

「ホテルに置いてきたんじゃない?」

確かにその可能性もあるかも。
ってか、それであって欲しい!

「いや、確かに持ってきた・・・と思う」

「って事はタクシー内か、このモール内で落とした?」

「モール内では触ってない。多分ここではないと思う」

モールで探そうにも時間的に無理。
時間も時間なので、取り敢えずホテルに戻る事にしました。

ホテルに到着。

さっそく、友人はiPhoneを部屋に置いていないか確認し始める。

無い!

部屋中どこ探してもない。
やっぱり落とした・・・

ここで考えられるのは「タクシー内」か「モール内」のどちらか。

乗ったタクシーは「屋根が赤いタクシー」

タクシー会社に連絡・・・と言っても、連絡先が分からないので、取り敢えずホテルのコンシェルジュに相談しました。

まず、こちらが伝えれるだけの情報を伝えました。
「乗った場所と目的地、およその時間、屋根の色」ですかね。

そうすると、コンシェルジュからタクシー会社の方に連絡を入れてくれました。

一応、見つかったら折り返し連絡が来るそうなので、私の連絡先(現地の連絡先があるのが私だけ)を伝えて、その日は終わりました。

サンタクロースはいないのか?

明けて翌日。
初日以上に澄んだ青空が広がる。

実はこの日は12月24日。
そう、クリスマス・イブです。

この日は砂漠のツアーに行く予定でした。
楽しみにしていた砂漠のツアーも、昨夜のiPhone紛失の件で、すっかり元気をなくしている友人。

「大丈夫、出てくるよ~」
「ま、しゃーない、諦めろ」
「取り敢えず飯食え!」

励ましや弄り交じりに元気を出そうとする周り。

ドバイの友人から、「多額の現金が全く手つかずで戻ってきた事もある」と聞いていたので、それを伝えてやっても、「iPhoneを無くしたという現実」と、自身が海外に住んでいた事がある経験上、海外で無くしたら通常は戻ってこないというのを誰よりも知っているので、それらの言葉も耳に入らなかったでしょうかね。

午前中はみんなで朝食を作り、ワイワイと話しながらゆっくりと食べる。

その後は徒歩でドバイ・モールに行って買い物やらランチをしたりと、集合時間の14時まで各自それぞれ時間を過ごす。

集合場所はホテルのロビー
時間にルーズ気味なドバイにしては珍しく定刻にお迎えのランクルが到着する。

7人なので1台貸切。
しかも、現地でツアーを手配したので日本でツアーを申込みする金額の半額。

更に、ドライバーのサービスで、お迎えからベースキャンプに到着するまでの動画撮影してくれるという。私達がベースキャンプで食事やショーを楽しんでいる間、ノートPCで車の中で動画編集をやっていた。※動画は有料だったけど、かなり安かった。

この動画、かなり良かったです!色んな意味で(笑)

うちら一行を載せていざ砂漠へ!
初めての体験とあって、みんなテンション高い!
1人を除いては・・・

ドライバーの横に座った英語が堪能な友人は、ドライバーと色々と話している。

今までとは違った景色を興味深く見ている友人達。
ドバイの中心地とは全く異なった景色に、とても興味深く見入っている。

このコントラスがドバイを楽しむ上の1つの要素となっています。

そして、途中、1度の休憩を入れ、ひたすら砂漠を目指します。

砂漠で歓喜の雄叫び

勿論、砂漠から出た後は、タイヤの空気を入れ直します。

この間に、色々と砂漠を楽しめます。
うちらは無駄にビーチ(サンド?)フラッグをして、全員砂まみれになって楽しんでました。

さすがにその時はiPhoneの事を忘れて楽しんでいた様で、かなり楽しんでましたね。

全車が揃い準備が整ったら、隊列を組んでいざ砂漠へ!

ジェットコースターのようにガンガン揺れるワ、車が横転するんじゃないか!?と思うぐらいの傾斜がるとこを降りたり、横滑りしたりしたと思うと、壁のような砂丘をぐわぁーっと登って行く。

もうみんな上下に動く動く!
下手なアトラクションより遥かに過激なデザートクルージングで、みんな物凄く盛り上がる。

その、とんでもなく上下している最中、車内にコール音が鳴り響く。

私のiPhoneに着信が入る。
どこからだ?と思うも一応出てみると、それはホテルからでした。

何だろう?

ホテルが「Mr.〇〇」に代わってくれというので、助手席にいる友人に携帯を渡す。

通話を終えたのか、耳元から携帯を離す。

そして一言・・・

「iPhone、見つかったってさ!」

その瞬間、車内は歓喜の声に包まれる!!!

落とした友人のテンション一気にマックス!!!

「マジで戻ってきた!」
「まさか海外でiPhoneが戻ってくるとは!」
「スゴイ!スゴイ!」
「ホントよかった~!」

私も「物を落としても戻ってくる」とは聞いてはいましたが、実際に目の当たりにすると「まさか、本当に戻ってくるとは!?」という驚きしかないです。

その後、一行は異常なテンションでベースキャンプに到着しました。

友人は、人が変わったかのように超ハイテンション!(笑)

そのビフォーアフターの様子が、動画にバッチリ残っているのが笑えます。
分かりやすいぐらいに変わってます(笑)

――――――

ホテルに戻ると、さっそくスタッフからiPhoneが手渡されました。

「本当に戻ってきたんだ」

そう一言つぶやくと、嬉しそうにギュッとiPhoneを握りしめた時の友人の顔が、今でも忘れられません。

まとめ

今回の出来事で分かったことは

・ドバイのタクシーは1つの会社が管理している
・タクシーで落し物をしても戻ってくる

1つ目ですが、これはホテルの人が教えてくれたのですが、ドバイでは屋根の色が違うタクシーが走っていて、全て別の会社かと思いがちですが、実は全て同じ会社が管理しているそうです。

もし何かあった場合、まずドバイ市交通局RTA(Road&Transport Authority)へ連絡しましょう。ココではお客様からの問い合せや苦情も随時受け付けているそうです。

なので、タクシーを利用して、何か気に入らない事や、明らかに遠回りされたりした場合、ドバイバーの登録番号を控えるか写真に取って、こちらに通報して下さい。

勿論、ホテルに滞在している場合、最初にホテルのコンシェルジュに相談するのもいいかと思います。

2つ目ですが、これは今回の体験が全てを物語っています。

海外での落し物はほぼ100%戻ってきません。
特にiPhoneは国によっては平均月収の何か月分にもなるぐらい高価な物です。

なので、「拾った=数か月は暮らせる」という事なので、1000%戻ってきません。
日本製でSIMロックがかかっていても、裏でどうにでもなります。

一緒に行った私の友人たちの中にも海外に10年以上住んでいた人もいました。
当然、今までの経験上「残念だが戻っては来ない」と思ってたようですが、まさか海外でiPhoneが戻ってくるとは信じられない!?と驚きの声を上げてました。

もし、ドバイで何かを落としたり、忘れてきたりした場合、心当たりがる店や場所に行って聞いてみる事を強くオススメします。
※「必ず戻る」という確証は全くありません。

諦める前に、一度動いてみましょう!
諦めるのはその後でも十分ですから。

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